Finance Records

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ZARA vs ユニクロ 財務的にはどっちが強い??

さて、前回はZARAの縦比較(時系列分析)を通して企業の経営体質を分析してきました。

今回は、本格的にユニクロと横比較(他者比較)を通して、ZARAの姿を更に浮き彫りにさせていきましょう。

 

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(http://fashionweek.com/wp-content/uploads/2015/03/zara.jpg)

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(https://en.wikipedia.org/wiki/Uniqlo)(http://fashionweek.com/top-10-looks-from-zara-springsummer-2015/)

 

売上で横比較

 

まずは売上から比べてみましょう。ZARAとユニクロはどれだけ違うのでしょうか?

 

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なんと、国内では圧倒的に見えたユニクロですが、ZARAの売上高はそれ以上。(ZARAの単位は1ユーロ=130円で換算しています。)この売上の差をグラフにしてみました。

 

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2014年には売上の差は一時縮まりましたが、その後差はまた広がってきています。ZARAはユニクロ以上の成長率を誇っているようです。

 

この原因は何だろう??と調べていくと、前回の店舗数が売上のキーになるのでは?という所にたどり着きました。

 

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これはZARAの持つ店舗数。毎年スペイン以外の海外店舗が増え続け、2015年以降は7000店舗を超えています。

これに対して、ユニクロの店舗数はどれほどでしょうか?

  

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答えは3500店舗ほど。

 

 

なんと、ユニクロはZARAに比べて半分も店舗を保有していません。この差が売上の伸びに影響を与えていそうです。しかし、別の視点で見ると、ユニクロはZARAの半分の店舗数であれだけの売上を上げている事になります。

 

売上と店舗の関係からわかる事

 店舗数が半分なのに売上が半分ではないのという事は、一店舗当たりの売上はユニクロの方が大きいという事ですね。実際、1店舗当たりの売上ではZARAよりユニクロの方が2億ほど多いです。

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これはおそらくZARAとユニクロの戦略の違いでしょう。ZARAは出店スピードを見ても世界中に比較的小規模の店舗を増やして売上を上げているのに対し、ユニクロは主要な都市の立地の良い場所に大規模店舗を増やしていくという戦略であるように見えます。

 

そうするとこの1店舗当たりの売上の規模も、出店店舗数の違いも説明がつきます。横比較すると、会社の戦略まで読み取れるので、会社の分析に深みが出ますね。

 ただし、それでもユニクロは世界的に見ると店舗数が少ない事には違いがないので、これから店舗数をどんどん増やしていく事でしょう。

 

次はROEの分析ですが、実験的に一つの記事の分量を減らして2つに分けています。

ROE分析については次の記事で。

 

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