Finance Records

財務諸表や決算書は企業の成績表!!さまざまな分析を通して財務の面白さをお伝えします。

ZARA率いるInditexの実力はどれくらい?ZARAの戦略も垣間見れる時系列分析!

今回は英語の財務諸表に手を出してみます。というのも、このようなブログをご覧になられる方は向上心のある方ばかりだと思います。決算書などの財務諸表は企業の成績を知るという機能がありますが、もう一つ大きな特徴は「数字は世界共通の言語」だという事。

 

決算書の読み方さえわかっていれば、日本企業の動向だけでなく、世界企業の動向も分かります。

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(https://www.inditex.com/documents/10279/563475/2017+Inditex+Annual+Report.pdf/f5bebfa4-edd2-ed6d-248a-8afb85c731d0)

取り扱う企業はZARAを運営するInditex(日本ではInditexは馴染みがないので以下ZARAとして書いていきます。)アパレル業界において、売り上げ、時価総額ともに文句なしの世界一の企業です。

今回は、世界一の企業の時系列分析を通して、世界一になる企業ってどんな成長をしているのか?そのあたりをこの記事でお伝えできればと思います。

 

今回はまずZARAの全体の動きを捉えるために、様々な指標を見ていきましょう。

 

時価総額を見てもZARAは世界一

 ZARAはアパレルブランドで世界一の時価総額です。

 

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(業界でのポジション | FAST RETAILING CO., LTD.)

それはユニクロのHPからも分かります。その時価総額は圧倒的で、ざっくりユニクロの倍近くあります。

では、そんなモンスター企業であるZARAの経営成績を見てみましょう。

 

 海外の財務諸表は意外と恐れるに足らず

 まずはZARAの財務諸表をそのまま載せてみます。 

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…無理!!!

 

そう思われる方も多いかもしれません。少なくとも、最初筆者は見たときにそう思いました(笑)

しかし、よく見ると日本の損益計算書と同じ構造になっています。売上があって、売上原価率があって、販管費があって、金融損益が出て、純利益になっていく。

 

基本的に財務諸表はこの流れが共通なようです。筆者も英語の決算書は未経験ですが、そんな人間でも企業のざっくりしたことは分かる。これは財務諸表のすごい所かもしれません。

 

まず時系列で見てZARAの概要をざっくり知る。

 では早速分析してみましょう。まずは売上から時系列で見てみましょう。

 

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ZARAの売上は2008年から伸び続けています。2008年から2017年を見てみるとなんと売上は2.5倍に増えています。この年の売上総額は25.3ビリオンユーロ。ビリオンは10億、ユーロは現在130円程度なので、円換算すると3兆2890億円の売上という事になります。

 

ユニクロがこの前の決算で売上が初めて2兆円を超えましたので、そこには1兆3000億円ほどの差があるように思います。どちらもファストファッションの企業ですので、仮に洋服の平均単価が3000円と見積もっても、4億着ほど販売量に差があることが分かりますこうやって見考えるとZARAとユニクロの間にはまだまだ大きな壁がありますね。

 

今回は縦比較(時系列分析)ですので、ZARAの売上が伸び続けている一因になっているであろう情報を載せておきましょう。

 

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 それは店舗数。この店舗数が伸び続けており、その数は既に7000店を超えています。ZARAの本店はスペインにありますが、この増え続ける店舗は非常に特徴的です。

 

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スペインの店舗数はむしろ減少傾向にある中で、スぺイン以外の店舗数が6000店舗近くに達しようとしています。ZARAの売上の源泉は、どうやら海外店舗だといえそうです。

 

これは中々面白いですね。ファストファッションの活路は海外での売上を伸ばすことにあるのでしょうか。しかし、この場合、デザインが世界中で受け入れられる必要があります。

 

売上と店舗数を見れば、ZARAの戦略とつながる

 ZARAは世界中のデザインをコピーしているという噂もある会社。

https://toyokeizai.net/articles/-/34844?page=3

ある記事では、「ファストファッションのデザイナーの仕事は、ファッションショーを見ながら最新の服をコピーすること」とデザイナー自身が発言しているようです。

 

 

ここではその正否を問いたいわけではなく、だからこそ、海外での店舗数の増加がそのまま売り上げに直結しているのではないか?という仮説を立てられるというという事です。

 

ZARAは素晴らしいデザインを安価に世界中に届ける役割を果たすという戦略を取っている。だからこそ、世界中どこに出店しても服が売れるというサイクルを保っているのではないでしょうか。

 

ネット社会と言われて久しく、近年はネットでハイブランドのファッションショーを一般人が手軽に手に入れることができる時代です。その時代に、このような戦略をとるZARAは業績を拡大し続ける画しか浮かびません。

 

売上一つだけでも時系列で見てみるとかなりのことが分かります。しかも、日本だけでなく世界中の企業のものが分かる。財務の面白さが少しでも伝われば幸いです。

 

 

 ZARA関係の記事はこちら

UNIQLOとの比較については

  

www.finance-seisekihyo.com

 

 

BSの分析については

 

 

www.finance-seisekihyo.com

 


 をご覧ください。