Finance Records

上手く行っている企業は何が違うのか?目標に届かなかった理由は何だったのか?様々な企業を記録し、財務分析を発信します。

就活生が決算書を使うには。企業分析方法①時系列で考える。 伊藤忠編

今回は「会計を通して企業を知る」という方法について。


筆者が財務分析を始めたきっかけは「企業の実際の姿を知りたい」「できれば何でこの企業が伸びているのかを知りたい」このような思いを持っていたからでした。

 

この技術は、きっと就活生の皆さんにも役立ちます。企業分析を一つの方法として、数字を基に分析することは非常に有効です。という事で、今回は企業のザックリの姿を理解するための方法について書いていきたいと思います。

 

と言っても、財務諸表や企業の数字って難しいでしょう…?と思われる事でしょう。確かに、深く分析しようとすればする程分析はできます。


しかし、就活で周りとの差別化を図るためには「今、この企業が伸びているのか?」「伸びているとしたらどの事業が伸びているのか?」「この会社はつぶれないのだろうか?」などという事が気になりませんか?

 

大丈夫、このくらいの問いであればとても手軽に分析することができます。

簡単に手軽に分析するために大事なのは、「何を知りたいと思っているのか。」これを明確にすることです。すると数字は簡単に皆さんの問いに答えてくれることでしょう。

「なんか良さそう」「なんかダメそう」そういう事が見えても、企業の実態を掴むことはできない。
「この学生は何か違うな」そう思わせるためには企業を数字で把握することです。

では、就職活動で人気企業ランキング上位であった伊藤忠の企業研究を行ってみましょう。

 IRは情報の宝庫である

 

  企業を数字で理解するためには採用情報ではなく投資家情報を集めることが大切です。伊藤忠の企業研究に財務諸表を使ってみます。

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IR(投資家情報)|伊藤忠商事株式会社

上記のIRという画面に行ってみてください。色々な情報がありますね。

  

就活であれば効率的に色々な企業の分析をしてみたいところ。ですので、とりあえずエクセルデータをいじることをお勧めします。
 
先ほどの画面を下にスクロールすると「財務データ」というものが出てきます。

 

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IR(投資家情報)|伊藤忠商事株式会社

これを開くと、企業の売上や利益がエクセルデータとなって出てきます。
 

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ここには企業の売上や残った利益等がすべて表示されます。ここまで来たら分析の準備が完了です。

 

 

最も分析が簡単なのは売上、純利益を継続してみる事。

まずは最も簡単な所から行きましょう。それは、売上、純利益が増えているのかいないのか?という所です。これを数年継続して見てみます。

売上は分かりますね。純利益は企業が売上から経費などを差し引いた残額。我々のイメージでいえば、例えば8000円で買った服をメルカリで1万円にして売ることができたとすると、1万円-(8000円+1000円手数料)=1000円の1000円が純利益という事になります。

エクセルなのでグラフ化してみましょう。
 

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こちらが伊藤忠の収益です。2014年を境に2015年、2016年と減少していますが、2017年にはV字回復しています。売上がこのように極端に伸びている場合にはM&A(企業買収)だと思ったほうがいいです。このM&Aが企業にどのような影響を与えているかを検討するのは企業研究に非常に有効ではないでしょうか?

面接時の質問を行う際にも、「御社の○○のM&Aは売上の増加に大きな影響を及ぼしていますが、利益や経費などの数字面、他事業への影響はどのようなものなのでしょうか。」という質問を行う事も出来ます。

このような質問は他の学生と比べて企業研究をしっかりしているという印象を面接官に与えることができると思いませんか?
 

数字は結局のところ道具ですこの数字を使って面接官にどのような質問を投げかけるといいのか考えてみてください。

 

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次に純利益を見てみましょう。売上は大きく変動があるのに対し、純利益が安定的に上昇しています。この原因を分析しても面白い結果が得られると思いますし、利益の内容を分析しても面白いと思います。

伊藤忠は複数の事業区分がなされており、それぞれ独立して事業を行っています。その為、それぞれどの事業がどれだけの利益を上げたのか?また、その原因は何なのか?から分析を行うと新しい見方を得ることができるでしょう。

 

利益の区分も伊藤忠はデータにしてくれます。

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(https://www.itochu.co.jp/ja/ir/financial_statements/2019/__icsFiles/afieldfile/2018/11/02/19_2nd_03.pdf

 

  
このように、「売上や利益を何年か継続して見る」ことを通して、さらに気になったことを深堀りしていってみましょう。すると、他の学生さんたちが知らない情報を多くゲットすることができるように絶対になります。

 

これは非常に有利なことだと思いませんか?

 

 

エクセルデータが手に入ったら、まずは売上を通年で比較してみてください。きっと面白いことが分かります。次回は別の角度から書いてみたいと思います。

 

 

 

継続して数字を見る技術をマスターしたら給与形態だって分かるんだぜ。という事については

 

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他社比較すると更にいろんなことが分かるよという事については

  

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