Finance Records

上手く行っている企業は何が違うのか?目標に届かなかった理由は何だったのか?様々な企業を記録し、財務分析を発信します。

ZOZOに出店すると売り上げの30%取られるって本当?ZOZOは儲かっているの?

今回は、①ZOZOTOWN(ゾゾタウン)に出店すると、売上の30%近くが持っていかれるという噂は本当なのか②ZOZOTOWNは儲かっているのか?について書いています。

 

ZOZOに出店すると売上の30%を取られるのは本当か

では早速見てみましょう。

まことしやかに 噂されている、ZOZOに出店すると本当に30%の手数料を取られるという話は本当なのでしょうか。

 

これは決算書(財務諸表)から非常に簡単に計算できます。

まずZOZOTOWNの商品取扱高から見てみましょう。この商品取扱高は私たちが購入した金額のことです。

 

ZOZOTOWNはこの総売上から手数料としてマージンを取得する「受託ショップ」という販売形式がメインなのですが、その他に古着の販売、サイト構築代行のBtoB事業など、ZOZOTOWNというサイトを中心に複数のキャッシュポイントを作るというビジネスモデルになります。

 

f:id:parrrrrao:20180511223402p:plain

IR - 株式会社ZOZO

まず全体的な部分を見てみます。直近でいうと、2,700億の商品取扱高があるようですね。

 

ZOZOTOWNのマージンは売上高として記載されています。

2700億のうち、980億円ほどがZOZOTOWNの売上になるようです。

 

f:id:parrrrrao:20180511223416p:plain

IR - 株式会社ZOZO

もう少し細かく見ますと、受託販売が一番大きな比重を占めています。

これは、ZOZOTOWNが洋服を各ブランドから引き取り、「販売・管理・発送」までを一括して行う販売方式です。

 

この商品取扱高と受託販売の売上高を割ると、ZOZOTOWNが出店ブランドに対しいくらのマージン(テイクレートといいます。)を取っているかが分かります。

  

2462億売り上げた内、ZOZOTOWNは711億を手数料として受け取っています。

ザックリですが、受託販売ですと売上の28.8%がZOZOTOWNのテイクレートとなっています。

  

これは、逆に言えば出店者側は、売上の30%近くをZOZOTOWNにとられることを示します。ZOZOに出店すると売上の30%を取られるという噂は本当のようですね。

我々ユーザーが体験できるこれに近いビジネスと言うと、例えばメルカリなどでしょうか。こちらのテイクレートは10%なので、それに比べるとZOZOはずいぶん高い印象を受けますね。

 

販売・管理・発送をこなしてくれるというのもあるのでしょうが、それだけZOZOTOWNが販売の市場として魅力的ということなのでしょうね。

 

 ZOZOは儲かっているの?

 これだけ売上が伸びているZOZOTOWNですが、儲かってはいるのでしょうか。

売上と利益は別物で、売上が何兆という単位であったとしても、利益はないということもあり得ます。特に日本の大企業は、その傾向は顕著です。

 

こちらについては、ZOZOの財務諸表のうち、PLの割合を出すと感覚的に理解ができます。

 

f:id:parrrrrao:20190308163622p:plain

 

 

ザックリ言うと、売上の三割近くは利益となって残っています。めっちゃ儲かってますね。しかし、これはテイクレートで取得した収入であるという点に注意が必要です。

 

例えば、我々が1万円のコートを一着購入したとしましょう。

すると、上の損益構造はこのようにながれ、最終的にZOZOが得られる利益は1000円程度になります。(現実的にはここから法人税が400円程度引かれます。)

 

f:id:parrrrrao:20190308164820p:plain

こう考えると、1万円の洋服を売っても得られる利益は意外と多くないんですね。とは言っても、ZOZOは総額で非常に儲かっているのも事実です。

 

これはなぜなのでしょうか?

 

ここで注目するべきはZOZOのビジネスモデルです。ZOZOは自社で在庫を保有していませんので、在庫リスクがありません。商品は並べたい放題、売れそうなものは片っ端から起き放題なのです。そして、売れれば売れるほど利益は伸び、売れなくてもZOZOはあまり困らないようなビジネスモデルになっています。

当然在庫は非常に少なく、現金が在庫に化けたままでキャッシュが回らないリスクも抑えることができます。

 

このビジネスモデルで、ZOZOは儲かっている事を示す貸借対照表の「利益剰余金」を積み上げています。ZOZOは非常に儲かっているということができますね。

 

なお、詳細は省きますが、IT企業は売上が多額となれば利益率は伸びる半面、売上が減少しても費用が下がらないためハイリスク・ハイリターンな業種であると言えます。

 

企業のビジネスモデルを分析する意味は?

 

このような企業のビジネスモデルの性質を理解しておくことは非常に重要です。

なぜなら、そのビジネスモデルに対応して、資金を調達する方法は異なるからです。

 

基本的に、ZOZOほどの大企業になってくると資金調達方法は何でもありです。

市場から調達したり、銀行調達を行ったり、社債を発行したりします。もちろん、自社で稼いだお金を留保することも可能です。

 

企業の規模が大きくなり、影響力が大きくなればなるほど調達額が大きくなり、メインの調達は市場から調達されることになります。

 

この理由は、当然資金をより大きく調達できるようになるからです。

企業は資金を大きく持てば持つほど、規模が大きくなっていきます。

 

基本的に投資は大きい方が差別化の要素も働きますし、より効率的に動く可能性がある為、競争は優位になります。しかし、当然上場するというのは圧倒的な勝ち組です。

上場時にはある種のオーラを放っている組織もたくさんいます。

 

ある意味別種の存在ですね。

 

新興の中小企業がまず第一に目指すのは「銀行からの資金調達」です。

この資金調達方法はコツがあり、それによって資金の調達額は大きく変わってきます。

この調達をいかに上手に行うことができるのかが、企業が今後伸びるかどうかを占う為に非常に重要な一手です。

 

ZOZOだって、これだけいい企業になる為には資金調達を行って大きくなりました。

ステージステージにおいてジャンプする為には、ビジネスモデルを磨きこむのと合わせて資金調達を行うことは非常に重要です。

 

企業はその企業のユーザーを幸せにする存在だと思います。だからこそ長期的に売上が上がり、利益を得ることができるというサイクルをたどります。古くで言うと、松下電工や本田技研など、近年ではファーストリテイリングなどもその論理で動いていますね。

 

資金調達は、そのような企業の影響力を加速させる一手になります。

 

上手にその仕組みを利用することができるようになると、企業は加速していきます。

 

自社の企業においても、いいビジネスモデルが組めている場合には検討する事をお勧めします。

 

ZOZOの最新記事、関連記事についてはこちら

  

www.finance-seisekihyo.com

 

 

 

www.finance-seisekihyo.com

 

 

www.finance-seisekihyo.com

 

など 

一見ZOZOと似通っているように見えるファーフェッチのビジネスモデルについては

 

www.finance-seisekihyo.com

 

 

www.finance-seisekihyo.com

 

をご覧ください。